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震災時に役立つ水を使用しないドライシャンプーとは

日本は災害大国といわれ、地震や台風、大雨による洪水、山火事などが頻繁に発生し、これらの災害によって水道や電気、ガスといったインフラが被害を受け、日常生活に大きな影響を及ぼします。
特に地震や山火事の後は水道設備が破損し、飲み水が確保できない、または水が濁るといった問題が発生し、水が使えなくなることでお風呂に入れず、細菌感染や髪の毛の汚れがたまるといった悩みが出てきます。
そこで今回は、水がなくても髪の毛を清潔に保てるドライシャンプーについて詳しく解説します。
ドライシャンプーとは

ドライシャンプーは、水を使わずに頭皮や髪の汚れ・皮脂・汗を取り除くためのヘアケアグッズです。スプレータイプやパウダータイプ、泡タイプ、シートタイプ、ミストタイプの種類があります。
1つずつ詳しく解説します。
スプレータイプ

スプレータイプのドライシャンプーは、細かい粒子を噴射することで髪の毛や頭皮の皮脂や汚れを吸収する特徴があります。使用後は仕上がりがサラサラになり、髪の根元がふんわりと立ち上がるため、ボリューム感を出したい方や時短で済ませたい方にもおすすめです。
使用方法は以下の通りです。
- 髪の毛をブラッシング
- 缶をよくふる(粉が均等に出るようにする)
- 髪の根元から20~30cm離してスプレー(近すぎると白く残る)
- 指で軽くマッサージ(粉をなじませ、皮脂を吸収)
- ブラッシングして余分な粉を落とす(タオルで軽く拭き取ってもOK)
- 必要ならドライヤーの冷風で整える(ボリュームアップ効果も)
スプレータイプは手軽に使用できるメリットもありますが、デメリットもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
手が汚れない | ガスが含まれるため換気が必要 |
仕上がりがサラサラで、ふんわりする | 吹きかける量が多すぎると白く粉っぽくなる |
朝のスタイルリングでも使用可 | 成分によっては髪が乾燥しやすい |
パウダータイプ

パウダータイプのドライシャンプーは、粉を髪の根元になじませて皮脂を吸収する特徴があります。頭皮のベタつきを抑え、ナチュラルに仕上げたい方におすすめです。
使用方法は以下の通りです。
- 髪の毛をブラッシング
- 手のひらやブラシに少量のパウダーを取る(直接頭皮に振りかけてもOK)
- 頭皮や根元になじませるようにマッサージ(指でしっかり広げる)
- ブラッシングして余分な粉を落とす
- 白く残る場合はタオルやドライヤーで軽く落とす
パウダータイプのドライシャンプーは容量が多い+コスパが良いものが多く、また薬局などで手軽に購入できるメリットがあります。反対に、白残りしやすく、使い方によっては髪に粉っぽさが残るデメリットもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
容量が多く、コスパが良い | つけすぎると白く残ることがある |
香りが控えめな商品が多い | 手やブラシで均等になじませる必要がある |
頭皮のベタつきをしっかり抑えられる | 使う際に粉が飛び散ることがある |
泡タイプ

泡タイプのドライシャンプーは、泡を頭皮になじませた後に拭き取ることで、汚れや皮脂を取り除く特徴があります。泡を使用しますが水を使わずに使用できるため、入浴が難しいときでもしっとり仕上げたい方におすすめです。
泡タイプは乾燥肌や敏感肌の人にも使いやすく、しっとりした仕上がりになるため髪の毛がパサつきにくいです。
使用方法は以下の通りです。
- 髪の毛をブラッシング
- ピンポン玉くらいの量を手に取る
- 髪の根元から毛先に向かってなじませる(指でマッサージ)
- タオルで余分な泡を拭き取る
- ドライヤーの冷風で仕上げる(必要に応じて)
泡タイプのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
髪のしっとり感をキープしやすくパサつきにくい | 拭き取りが必要で手間がかかる |
パウダータイプよりも自然な仕上がり | 使用後に髪が少し濡れたようになる |
乾燥肌や敏感肌の人におすすめ | しっかり拭き取らないとベタつくことがある |
シートタイプ
シートタイプのドライシャンプーは、ウェットティッシュのように手軽に使え、髪だけでなく頭皮の汗や皮脂も拭き取れる特徴があります。さっと拭くだけでリフレッシュできるため、外出先やスポーツ後、災害時などのシーンで活躍します。
持ち運びができるので、防災バッグなどに入れておくのもいいかもしれません。
使用方法は以下の通りです。
- 髪の毛をブラッシング
- シートを1枚取り出す
- 頭皮や髪の根元を拭く(特に汗や皮脂が気になる部分を重点的に)
- 髪全体に使い、必要ならブラッシングで整える
こんな使い方もできます!
- シートをブラシにセットし、いつも通りにブラッシングすると、髪の根元や頭皮を優しく拭き取ることができ、手を汚さずに効率的に汗や皮脂を取り除くことができる便利な方法もあります。
シートタイプのメリットは手軽に持ち運べるメリットがありますが、デメリットもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
スプレーやパウダーが苦手な人 | 髪全体に使うのは時間がかかる |
防災用や旅行用として持ち運びたい人 | 洗浄力はそれほど高くない |
スポーツやジム後に汗を拭きたい人 | 枚数が少なく、コスパはそれほどよくない |
ミストタイプ

ミストタイプのドライシャンプーは、アルコールやメントールが含まれており、爽快感とスッキリした使用感が特徴です。スプレーのように髪にミストを吹きかけるだけで、皮脂や汚れを素早く吸収し、頭皮や髪をリフレッシュさせることができます。
メントールが含まれているタイプは、爽快感があり、特に夏場や運動後に気持ちよく使えるアイテムです。
使用方法は以下の通りです。
- 髪の毛をブラッシング
- 髪全体または頭皮に適量スプレー(近すぎず15~20cm程度離す)
- 指で軽くマッサージしてなじませる
- タオルで軽く拭き取る
- ブラッシングまたはドライヤーで整える
ミストタイプのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
手軽に使える | 使用後にタオルで拭き取る必要がある |
軽いミスト状で、髪にふんわりと馴染み、べたつきにくい | 髪がやや湿るので、乾かす手間がかかる |
爽快感のある使用感 | 清涼感が強いものは敏感肌の人は注意 |
ドライシャンプーのデメリット

先ほど種類別でデメリットを紹介しましたが、どのドライシャンプーでもいえるデメリットとして、髪の毛や頭皮を完全に洗いきれない点が挙げられます。
ドライシャンプーは一時的に清潔感を得られますが、使い続けると毛穴に汚れが蓄積され、髪の健康に悪影響を与える可能性があります。特にパウダータイプは粉が残りやすいため、抜け毛や白髪の原因となることも考えられます。
髪の毛が洗えない状況は予測できませんので、洗える日には頭皮を優しくマッサージしながら丁寧に洗うことが大切です。
まとめ
日本は災害大国として、地震や台風、大雨による洪水、山火事などの自然災害が頻繁に発生し、そのたびにインフラが被害を受け、日常生活に大きな影響を与えます。災害時の困難の一つが、お風呂に入れないという問題です。そんなときに便利なのが「ドライシャンプー」です。
ドライシャンプーは、水を使わずに頭皮や髪の汚れ、皮脂、汗を取り除くことができるヘアケアグッズで、災害時以外にも外出先やスポーツ後、忙しい朝などで活躍します。
日本は自然災害から逃れることは不可能に近いです。そのため、防災グッズを常に準備しておくことが重要ですが、防災グッズの中には、災害が起きた時にしか使用できないものもあります。一方で、ドライシャンプーは、災害時だけでなく、日常的にも役立つアイテムなので備えておくのもいいかもしれません。
参考になれば幸いです。